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「気」について
元気、やる気、根気、のん気、勝気、健気、など「気」を含む言葉は私たちが普段から
使います。それではその「気」ですが、そのなかには東洋的な思想が多く含まれている
ように思います。さきほど「気」を日英訳で検索したところ「Nature」とでてきました
私の考える「気」のもつ意味と少し違う感じがしました。我々、日本人は他人の気分
(その人の心理的な状態)をまず外見(ぱっと見た感じ)である程度判断しようとしま
す。その時に感じるオーラのようなものを「気」という言葉で表現しているのではない
でしょうか?東洋医学での「気」とはもっと広い意味を持ち、身体を動かすエネルギー
として「気」という言葉を使います。鍼灸で用いる経穴(ツボ)とは経絡という「気」
の通りみちに存在し身体(からだ)には14本の正径(経絡)が通っているとされていま
す。ツボ(経穴)を刺激することで「気」というエネルギーの流れをスムーズにするの
です。グローバルスタンダードなどと言われだして久しい今日この頃ですがグローバル
化が進み、いまや我々日本人の文化やライフスタイルも変化し「気」を感じとる力が弱
くなってきているのかも知れません。「KY、ケーワイ、空気がよめない」という時に使
う「空気」ですがそれはその場の雰囲気だったり、その場にいる人の気分の事を言うの
だと思います。「KY」という言葉が流行する背景には、みんなもっと「気」を感じよ
うよということの裏返しなのかも知れませんね。
東洋医学ではを五行説といって森羅万象を5つのカテゴリーに振り分ける考え方を治療
システムに取り入れておりその中で人間の心理状態を5つにわけてそれを五志と表現します、
心理状態もツボで調整するのです。はなしがまた長くなりそうなので五志のはなしはまた
次回にご紹介します。