兵庫県赤穂市にある鍼灸院 整骨院 和田はり灸院・接骨院の日記です。こんにちは!

故 橋本敬三先生が考案し、柔道整復師鍼灸師が臨床に用いる手技として普及している方法に
操体法という療法があります。この操体法の源流といわれているのが写真の正體術矯正法です。
医師でありながら日常の診療に鍼灸はもとよりこのような矯正法をとりいれながら操体法を考案
するにいたった橋本先生。そのあしあとを追いたいと思いこの本を購入したのは10数年前の事になり
ます。今では絶版になったみたいなので大事な蔵書の中の一冊です。大正時代に書かれたようで
すが、身体の動き方に対する鋭い観察から、なぜ身体が歪むのか、またその矯正方法が書かれて
あります。今の時代であっても我々施術者にとっては貴重な教科書になります。
写真手前の「正体術健康法」は「正體術矯正法」を現代訳したものになります。実は最近
この手前の正体術健康法が、ゆくえ不明に・・・・(汗)。かなりあせりましたが発見できました。

以下にご紹介するのは自分でできる矯正方法です。当院で鍼灸治療したあとで筋肉がゆるんだ状態
になったらその日の夜眠る前にしていただくと歪んだ身体が正体に戻ります。



眠る前におこなう正體術矯正法

1 あお向けに寝ます。
2 首と腰で身体を支えて、背中をぐっとそらし畳や蒲団から離します。
3 2のとき肩甲骨を背中の真ん中でくっつけるようにする。
4 手のひらが上を向くようにして、真っすぐ両側につけてのばす。
5 4と同時に膝が反るぐらいに足をのばします。このときかかとが畳や蒲団から少し持ちあがる。
6 5〜6秒間、動かさずにじっとして強直状態にする。
7 疲れを覚えたら、今度は急に全身の力をぬいて、自然の重みでストンと落とします。
8 呼吸が落ち着くまでじっとする。

骨の入ったままの望ましい姿勢で止めておいて、急に力を抜くと、入った骨が押し出すだけの暇
がなく、今まですき間をうずめていた筋肉がそのまま落ち着くので歪みかけていた骨格が、正し
い位置に戻る。というのが正體術矯正法の基本的な考え方になります。これが発展して操体法
なっていったのです。整体というと関節をボキボキする派手な手技を連想される方も多いのです
がこのようにソフトな方法もあるのです。当院でおこなう手技もソフトな手技が中心になります。




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