兵庫県赤穂市にある鍼灸院 整骨院 和田はり灸院・接骨院の日記です。こんにちは!


気、血、津液、精のはたらき

東洋医学中医学)では、身体の生理活動を行なうものを気、血、津液、精といいます。これらの
うち気、血、津液、は経絡を通じ、人体をたえまなく流れ、臓腑とともに身体の生理機能を維持す
ると考えられています。そして、精は腎に蓄えられ、気血を作り出すもとになり、臓腑のはたらき
を維持すると考えられています。逆に気、血、津液、精の生成と代謝は、臓腑のはたらきによりお
こなわれています。それでは、それぞれのはたらきを簡単に記載します。

気のはたらき

推動作用・・・気は身体を動かす。
温煦作用・・・気は身体を温める。
防衛作用・・・気は外邪の侵入を防ぐ。
固摂作用・・・気は過剰な排泄、出血を抑え、内臓の位置を保つ。
気化作用・・・気はものを変化させる。
栄養作用・・・気は栄養にかかわる。

血のはたらき

栄養作用・・・血は各器官を栄養する。
滋潤作用・・・血は各器官に潤いをあたえる。
神志の物質的基礎・・・血は精神活動の実質的な栄養源である。
血は精に転化する・・・血の一部は、気の気化作用で精に転化する。

津液のはたらき

津液は皮毛、臓腑、五官、喉に潤いをあたえる。
津液は関節、靭帯、筋肉に潤いをあたえ、身体の動きを円滑にする。
津液の一部は脈管に入り、気の気化作用で血に転化する。

精のはたらき

性機能、生殖機能を維持する。
成長、発育を促進する。
精は血に転化する。
精は抵抗力を強める。

現代の医学と特に違うところは、気のはたらきではないでしょうか。というか現代医学では
いまのところ気の概念は取り入れられていないと思います。ところで、この独特な理論体系
鍼灸師の養成学校では現代医学の勉強と一緒に学んでいくことになるので、混乱するのは
目にみえています。私もこの東洋医学概論と東洋医学臨床論の授業は嫌いではなかったので
すがこの独特な表現に慣れないまま卒業をむかえていました。だからいまだに学んでいます。



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