兵庫県赤穂市鍼灸院 整骨院 和田はり灸院・接骨院の日記です。こんにちは!

先日は大阪まで、小太郎漢方製薬主催の漢方実践研究会を受講して来ました。今日は昨日学んできた風邪のときに使われる柴葛解肌湯を紹介します。 風邪の漢方薬と言えば「葛根湯」と言うぐ
らい有名ですが葛根湯とどう違うの?と思った方や風邪薬なんてどれも一緒じゃないの?と思われる方もおられますよね! 柴葛解肌湯と葛根湯の違いですが、まず葛根湯が一番良く効くタイミ
ングはちょっと寒気がしてきた時、発症してから4〜5時間ぐらいに服用するのが理想的なのです。多くの方の場合は薬をのもうと思った時はこのタイミングを過ぎている場合が多く、薬局、薬
店にご相談に来られた時はすでに漢方用語でいう陽明病機というところまで病邪が侵入して来ている事がほとんどです。一般的に陽明病機の場合には葛根湯ではなく小柴胡湯使い、喉のいたみ咳
などの症状がある場合は桔梗石膏をあわせます。柴葛解肌湯は、葛根湯、小柴胡湯、桔梗石膏の3つが合わさった処方で、どのタイミングでも使える処方です。ですから、今までは煎じで服用す
る以外は2種類、3種類と服用しなければならなかった場合にもこの1方でまかなえるオールマイティーな存在です。そして、柴葛解肌湯は漢方復興の兆しのきっかけを作った処方としてこんな
逸話があります。スペイン風邪が流行した際、浅田宗伯先生の弟子の木村博昭先生は初期から高熱を出すものに、柴葛解肌湯などの処方を証にあわせて使用し、一人も死者を出さなかったという
逸話です。タミフルリレンザに代表される抗ウィルス薬はウィルスの増殖を抑える働きをするのに対して、漢方薬は本来人間が持っているチカラを引き出し発熱させてウイルスをやっつけた後
で発汗させて熱を下げてくれます。人間の持っている自然治癒力を引き出して治るチカラを後押ししてくれる天然由来のお薬。それが漢方薬なのです。そんな漢方処方の便利なエキス剤である柴
葛解肌湯をお試しになりたいと思った方は和田漢方薬店までご相談ください!