自律神経バランス分析(HRV)

過労やストレスなどで自律神経のバランスが崩れると、肩こり、腰痛、めまい、耳鳴り、動悸、

息切れ、食欲不振、下痢、便秘、手足の冷え、などの不定愁訴が身体に出現します。交感神経

と副交感神経は互いに正反対の働きをする事で身体の恒常性を維持していて、それは、自動車

に例えるとブレーキとアクセルのような関係です。アクセルを踏み続けると、自動車のスピー

ドは加速し続けますし、ブレーキを踏んだままだと止まったままです。東洋医学では、四診法

に、その診断方法を分類しています。視覚を通して病態を診る方法として「望診」、聴覚と嗅

覚を通して病態を診る「聞診」、問いかけと応答により病態を診る「問診」、手指や手のひら

の触覚を通じて病態を診る「切診」としています。中国の古代文献である黄帝内径・素門・陰

陽応象大論編に「善(よ)く診するものは色を察し、脈を按じまず陰陽を別つ」と顔の色つや

や、脈の状態の善し悪しを診ることを勧めています。脈の状態を診る脈診は上記の「切診」の

うちのひとつです。脈診はさらに脈差診、脈状診、胃気脈に分類されます。

脈状診は脈の細い、太い、浮き、沈み、早い、遅いなどの状態

から、その人の今、現在の状態を知ろうとするものです。古代中国の医者は、おそらく、自律

神経系の存在を認識していて、それを脈診によって分析していたものと推測できるのです。

何千年の時を経て現在、HRV、心拍変異度(Heart Rate Variability)を分析し自律神経の

活性度、及び、交感神経と副交感神経の均衡状態を可視化できるようになりました。和田はり

灸院では自律神経バランス(HRV)を分析する測定機器である「TAS9」を導入し客観的

に現在の状態を把握して施術の方向性を決定します。