ものもらい(麦粒腫)のツボ

新年早々に鍼灸治療を自分自身にするチャンスに2度も恵まれました。はじめは、年末、年始の不摂生(アルコールの過剰摂取及び寝正月を決め込んだ運動不足)により、持病の通風の治療。

もうひとつは、麦粒腫(ものもらい)の治療です。

今回は、麦粒腫の治療についてご紹会させていただきます。

麦粒腫は発生部位により外麦粒腫と内麦粒腫があり、黄色ブドウ球菌ときにレンサ球菌、肺炎球菌の感染によります。まぶたの一部が発赤して腫れあがり、自発痛と圧痛を伴います。

この時に、何度もまぶたをこすったりすると炎症がひどくなり、症状が悪化します。

実は、10年前にも麦粒腫になった経験があり、そのときは目にゴミでも入ったのかと思い、市販の目薬を指してはこすり、また気になるのでこすりを繰り返すうちにみるみるうちに腫れあがった事がありました。その時も鍼灸を試み、疼痛の軽減はあったものの腫れ方が尋常ではなかったので眼科を受診しました。

今回の麦粒腫は発見しやすい所にあり、早めに処置することができたので、鍼灸だけで治す事が出来ました。


さて、その治療に使うツボですが鍼灸師なら知らない人がいないぐらい有名な経穴の澤田流 二間というツボです。

上の写真の場所がそのツボです。ひとさし指の第二間節の横紋のつきるところに取ります。


この二間(じかん)というツボに、お灸を20壮すえました。初めはもぐさが燃え尽きる瞬間にチクッとしますが何回か続けるうちに何も感じなくなります、何も感じなくなると患部の違和感や疼痛も軽減し、場合によっては消失します。

念の為に同じ陽明大腸径という経絡のツボである、商陽(しょうよう)という経穴に皮内針を固定(写真の爪の横の肌色の丸いテープの所)しました。

下の写真の左側が治療前の患部の写真で、右側が翌日の写真です。手持ちのマクロ撮影の為、手ぶれしていますが、膿点が小さくなっているのが解ると思います。

患部から離れた所の刺激で、症状がなくなるのは不思議な感じがしますが、経穴を刺激する事で、滞っていた経絡を流れる気血の流れがよくなると、その場所の自然治癒力が高まるのです。

鍼灸には、局所の筋硬結(こり)をとる作用の他に、経絡を流れる気血の通りが良くなると局所以外の離れた場所にも作用する働きがあります。


和田はり灸院のホームページはこちら

赤穂の鍼灸・整体【口コミNO1】和田はり灸院