兵庫県赤穂市にある針灸院・整骨院 和田はり灸院・接骨院の日記です。こんにちは!


50肩のはなし

50歳前後の人に、突然現れる肩の痛みと、その為に腕が上がらないようになって、電車

のつり革がもてなくなったり、頭髪の手入れ、エプロンの紐を結ぶことが出来なくなる状態

を一般に50肩といいます。江戸時代の辞書「俚言集覧」には、「およそ人50歳ばかりの時

手、腕、骨節痛むことあり、ほど過ぎれば薬せずして癒ゆるものなり、俗に50腕とも50

肩ともいう、また長命病という」と記されていたそうです。昔の人もこの症状に悩まされ

いたことがわかります。また英語ではフローズンショルダーと呼ばれ、整形外科的には「肩

関節周囲炎」といわれます。「ほど過ぎれば薬せずして癒ゆるものなり」というくだりの通り

多くの50肩は放っておいてもいつか自然に治っていくようです。 しかし、夜間の睡眠に

支障が生じるような疼痛がみられるような場合には、なにもしないわけにいきません。

そんな時は鍼灸の出番です。通常の50肩であれば施術をする毎にその症状は和らいでいきます。

以下に、50肩の時に反応の出やすいツボ(ポイント)を示します。

上記のツボを、患者さまの反応を伺いながら施術していきます。悪いところほど痛く感じます

が、同時に あ、そこが悪いのだなあと感じていただけると思います。「痛いけど気持ちいい」

という感じです。通常の50肩であれば10回ぐらい治療すればかなり楽になりますが、なかに

は、あまり変わらないという人もいます。その場合、「肩板断裂」といって肩関節を動かす筋肉

が切れてしまっている事があります。治療をしてもあまり改善がみられない時はこの症状が疑われます。

上記の図のように完全に切れてしまっている場合は手術の適応ですが、完全に切れておらず部分的に

切れていて、手術の必要はないといわれるような症状は、やはり鍼灸を続けていけば症状が楽になっ

ていきます。50肩でお困りの方は、和田はり灸院へご来院下さい!